Sunday, October 3, 2021

森林リモートセンシング 第4版 ―基礎から応用まで―本無料ダウンロードpdf

森林リモートセンシング 第4版 ―基礎から応用まで― (日本語) 単行本 – 2014/4/10

によって 加藤正人

森林リモートセンシング 第4版 ―基礎から応用まで― (日本語) 単行本 – 2014/4/10 の本の表紙

5つ星のうち3.8 5つ星のうち(3個の評価人の読者)

森林リモートセンシング 第4版 ―基礎から応用まで― (日本語) 単行本 – 2014/4/10 - 序 森林を観測すること、すなわち、計測は森林科学の基本である。森林は、多種多様な樹木から構成され、毎年、成長したり枯れたり変化する。また、人為による森林伐採や森林火災などグローバルな森林被害が世界各国で起こり、CO2発生による地球温暖化や貴重な動植物の種保存の危機、生態系の破壊などの問題を引き起こしている。こうした地球環境の監視のツールとして、地球表面の様子をマクロに捉えるリモートセンシング技術は発展してきた。コンピュータをはじめとするITの進展、多様な人工衛星と新しい観測センサの出現、それに伴う解析技術やソフトウェアが開発されている(図1)。森林リモートセンシングの現状や利用事例について、学生の卒業研究や森林に関係する学会においても、毎年多くの発表がある。都道府県の森林行政官からも、問い合わせが増えている。大学の講義では、森林調査論、森林計測学、森林航測学、リモートセンシング論や森林情報学と名称が変わりながら学習範囲を広げており、測量士補や森林情報士など専門技術者養成の認定科目の1つとなっている。 森林科学を専攻する学生、そして最大の利用ユーザーである森林・林業技術者を対象とした、リモートセンシングに関する標準テキストが本書である。第4版の改訂にあたって、森林リモートセンシングに関する最新の情報を網羅して充実することを念頭に置いた。新技術として、GNSSやレーザ計測、東日本大震災のモニタリング、森林GISを拡充した。応用例や利用例についても最新事例に変更した。一方、紙面の総ページ数に限りがあるので、初版(2004年)、2版(2007年)、3版(2010年)で紹介してきた基礎技術や応用事例などは一定の役割を果たしたという判断で削除した。 森林を適切に管理するためには、社会的なニーズをもとに森林調査から、GNSS、リモートセンシング、GIS、そして情報発信に至る総合的な森林の情報管理が必要である(図2)。本書の内容は、リモートセンシングの基礎から応用までの範囲とし、読者が学習しやすいように、基礎(ステップ1)、画像処理(ステップ2)、応用(ステップ3)の3区分に大別した。特に森林分野の応用事例を多くして、現状とその可能性と限界を明らかにすることにした。そして、文章の内容をわかりやすくするために、写真と図表を多く使用し、見開きの1ペ-ジに解説の文章、対向ページにその図表を配置することを基本とした。 基礎(第1章から第11章)では、森林リモートセンシングの目的や歴史、入門者を対象にネットで衛星画像を見る、リモートセンシングの基礎理論、森林調査と利用できるデータ、山岳地形の日本の森林解析に必要なデジタル標高モデル、戦後から現在まで利用が継続している空中写真判読、新技術のレーザ計測、人工衛星とセンサ、国産ALOS衛星、森林の反射特性からなる。 画像処理(第12章から第13章)は、学生や技術者など自分で衛星画像を操作して扱ってみたい方のために記載した。画像に含まれる情報を見やすく変換したり、特徴を抽出する方法、広域を観測した画像データを分類する方法からなる。 応用(第14章から第21章)は読者が最も関心の高いところであり、樹種分類の最新技術、森林環境に高山植生と野生動物を追加した。森林の経年変化と災害モニタリングは海外森林と国内森林で章を別立てした。2011年3月に発生した東日本大震災は日本周辺における観測史上最大の地震である。モニタリング事例として広域災害、海岸林消失、浸水区域と海上浮遊物を追加した。また、国内森林で大きな課題になっているシカの行動とマツクイムシ被害推定を追加した。森林GISは森林情報士の学習テキストとして必要なGISの構成、GISのデータモデルを追加した。森林管理でどのように使われているのかについて、国有林、都道府県、森林組合の紹介と、産官学連携組織として活動する森林GISフォーラムについて記載した。森林GISの自治体利用事例では森林クラウド標準化事業の委員で都道府県のモデルとなっている北海道、秋田県、岐阜県の担当者が執筆した。最後に、これからの観測(第21章)では、多方面で利用され始めた無人航空機UAV(回転翼・固定翼)の事例を記載した。以上、本文はリモートセンシングを中心として、森林情報を網羅する形で、それぞれの分野の第一線で活躍している方々に加わっていただいた。自信をもって読者に贈るテキストである。多忙の中、ご協力いただいた執筆者の方々にお礼申し上げる。 先端技術の1つであるリモートセンシングは、新センサの開発や他技術との統合利用など技術発展が著しい。学生を含めた技術者や研究者が今後も取り組まなければならない課題が多い。一方、フィールドの森林を対象とする森林リモートセンシングの研究では、研究室だけで結果を出すのではなく、森林観察や調査を行いながらセンサに撮像された観測値や色調の違いから謎を解き明かす姿勢が求められている。さらに言えば、森林科学の技術として、現場(「山で働いている人」)に技術を使ってもらい、業務に役立ててもらう努力と林業収入への貢献を目指すことが重要である。科学的水準をキープしながら、「現実」にどこまで近づけられるか、分類結果については現地検証を通じて謎解きを行い、課題や限界も同時に示す必要がある。本書を通じて、森林リモートセンシングの理解が促進されれば、著者らの喜びである。

森林リモートセンシング 第4版 ―基礎から応用まで― (日本語) 単行本 – 2014/4/10の詳細

本のタイトル : 森林リモートセンシング 第4版 ―基礎から応用まで― (日本語) 単行本 – 2014/4/10

作者 : 加藤正人

ISBN-10 : 978-4889652383

発売日 : 2014/4/10

カテゴリ : 農学, 農学一般関連書籍

ファイル名 : 森林リモートセンシング-第4版-基礎から応用まで-日本語-単行本-2014-4-10.pdf

ファイルサイズ : 18.98 (現在のサーバー速度は27.55 Mbpsです


No comments:

Post a Comment

Featured post

北欧流・愉しい倹約生活(シンプルライフ) (PHPエル新書)電子ブックのダウンロード

北欧流・愉しい倹約生活(シンプルライフ) (PHPエル新書) (日本語) 単行本 – 2004/4/1 によって ヨーナス ブランキング, 中島 早苗 5つ星のうち4.0 5つ星のうち(2個の評価人の読者) ...

Popular Posts